3Dプリンターのサポート材とは、造形モデルを支える部分のことです。MEX（FDM）方式であっても、光造形法であっても、この付け方によって造形モデルの精度に大きく影響してしまうので、3Dプリンターを運用するうえで、最も頭を悩ませる部分の1つとなっています。

造形モデルを美しく仕上げる場合は、サポート材が接する部分をなるべく減らすことが大切です。綺麗に見せたい表面にサポート材がついてしまうと、取り外しも非常に手間ですし、プリント後に研磨などの作業も発生してしまいます。また、サポート材が増えれば増えるほど、余計な材料費も発生してしまいます。

なるべくサポート材は使わないほうが望ましいのです。サポート材は、積層造形と呼ばれる3Dプリンターならではの存在であり、従来のブロックを削り出す切削加工にはなかった概念でした。一層ずつ物体を固めて形にしていく中で、物理的に積み上げることができない形状に対しては、サポート材を利用することになるのです。

3Dプリンターのサポート材フィラメントには2つの種類があります。

・1.PolySupport

PolySupportは、手で簡単に取り外すことのできるサポート材です。構造をしっかりと支える強度がありながらも、手で簡単に取り外すことができるという使い勝手を重視したサポート専用フィラメントとなっております。

・2.PolyDissolve S1 水溶性サポート材

PolyDissolve S1は、水溶性のサポート材フィラメントであり、常温の水につけると2～3分でサポート材が膨らんで簡単に手で取り外すことができるようになります。

残ったサポート材は、水を入れ替えてつけると除去することができます。中空の造形モデルや除去ツールが入りにくい箇所であっても、サポート材を除去しやすいというのが、PolyDissolve S1の最大の強みです。

それぞれのサポート材フィラメントに利点があります。うまく使い分けながら、3Dプリンターの精度を高めていくのがおすすめです。

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