HPフィラメント®
(スーパーフレキシブルタイプ)(フレキシブル75Aタイプ)
汎用3Dプリンター用の軟質フィラメント
※ ダイレクトエクストルーダー方式のみ使用可能です。

汎用のMEX方式3Dプリンターで使用できる軟質フィラメントです。
HPフィラメントⓇ(スーパーフレキシブルタイプ)(フレキシブル75Aタイプ)は
ポリ乳酸とエラストマーの独自配合により作成された軟質フィラメントです。
軟質でありながら、フィラメント化の時点では硬質フィラメントに近い剛性と芯があり、様々な方向には伸びても柔軟性があるため元の形に戻ります。
MEX方式の3Dプリンターのフィラメントとしては最適です。
これにより本製品を用いれば、柔軟性と精度の高い成型物の安定した造形が、
現在市場にある多くのMEX機構を用いた一般的な3Dプリンターで可能となります。
ゴム硬度はスーパーフレキシブルタイプ 60A(JISA) フレキシブル75Aタイプ 75A(JISA)となります。
色調はスーパーフレキシブルタイプ 11色/フレキシブル75Aタイプ 2色をラインナップ是非お問い合わせ下さい。
細部の造形が再現可能


成形サンプルに力を加え押した時の様子。
柔軟性があり、また、すぐに復元します。
特徴

柔軟性
柔軟性の高い造形物の作成が可能です。

安定性
安定した精度の高い造形が可能です。

機能性
設定によりサポート材等としても使用可能です。

多彩な色調
着色が可能です。
対応色:11色(白・黒・緑・赤・黄・橙・青・
ピンクオークル(肌色)・パステルパープル・
パステルピンク・パステルブルー)
*フレキシブル75Aタイプ (白・黒 2色のみ)
用途
試作用部品、インテリア商品、ウェアラブル製品、雑貨、アウトドア用品、スポーツ用品等
※使用条件により品質要求が異なりますので、ご採用にあたっては詳細な打合せが必要です。
推奨造形条件
フィラメント径 | ノズル温度 | ベッド温度 | 造形速度 | 冷却 | 必要オプション | 乾燥条件 |
1.75φ | 220~240℃ | 0℃ | 20~ 50mm/s | 0~50 | 養生テープ 寺岡製作所 Pカットテープ NO.4141推奨 | *基本不要 |
*【ベッド温度】フィラメントが軟化し、ギアに絡まる恐れがある為、加熱しないでください。
*【反りが発生する場合】冷却を弱めてください。
*【ダレが発生する場合】冷却を強めてください。
■【本体・フィラメント設定】
*【フィラメント】抵抗がかからないように、設置してください。
ガイドチューブは基本的に非推奨。
ベアリング付きの『フィラメントスタンド』推奨。
*【フィラメントを挟むギア】締め具合を調整できる機種は
ギアを強く締めすぎないで下さい。
*フィラメントロード前に、金属棒やコールドプルにてノズル内部を清掃してください。
*【乾燥】基本的には乾燥不要です。万が一吸湿した場合は、
乾燥機にて乾燥させてください。[乾燥条件]:60~70℃×3~5h。
- ヘッド温度:200~240℃ ※プラットホームは加熱しないで下さい(加熱設定はしないでください)。
- 推奨出力速度: 20mm/sec以下
(出力可能速度は造形物の形状やノズルの状態等によっても異なるので、
詰まってしまう場合には速度を10mm/sec等に遅くしてご使用下さい。遅ければ遅いほど綺麗に造形できます) - 推奨スライスソフト
ラフトやサポート材等の出力速度も調整できるスライサーが望ましいです。
外壁や充填出力等の速度が調整できても、ラフト等の出力速度が調整できないソフトの場合、
造形物の形状によってはうまく出力できません。 - ダイレクトエクストルーダー方式推奨
Raise3D社:Raise3D Proシリーズ、E2(E2CFは対応不可)、
Bambu Lab社:Xシリーズ、Pシリーズ、H2Dシリーズ(条件検証中)
スライスソフトとして、ideaMaker、Bambu Studio等を推奨いたします。
※「Bambu Lab AMS」などの自動材料供給システムについて非対応です。
自動でのフィラメント引き込みのスピードに軟質材料が対応できずに、
曲がってしまい、正常に引き込みできない状況です。
※造形条件は機種によって異なり、微調整が必要な場合があります。
※エクストルーダーとドライブギアがあまり離れていない機種で使用可能です。
- ▶【Raise3D機種】【Bambu Lab機種】での設定をお考えの方
【Raise3D機種】 ⇒ 造形パラメータデータを共有可能です。
【Bambu Lab機種 Xシリーズ、Pシリーズ】 ⇒ 特に本体側のセッティングも必要となりますので、
ご相談いただけましたら、資料ご送付いたします。
Mail 3dsupport@hotty.co.jp - 【推奨備品】フィラメントスタンドの使用
本フィラメントを使用し造形する際には、フィラメントを所定のフィラメントケースに設置せず、
上部から吊るしエクストルーダー部へのフィードを容易にする事を推奨します。
または、別売りの「フィラメントスタンド(平置き型)」をご利用頂くことにより安定した造形が可能です。
こちらも販売対応を行っておりますので、お気軽にお問合せください。
※「ダイレクトエクストルーダー方式」を推奨。
※「ボーデン方式」では上手く吐出できないと思われます。
※メーカーによっては「純正以外のフィラメントを使用し、トラブルが起きた場合、保証対象外」になる
場合がございます。弊社では責任を負いかねますので、ご了承お願いいたします。
お使いになる前に
- ノズル部にPLA、ABSフィラメントやパージフィラメント等、硬質のフィラメント材が残っている場合は、写真1の様な太さ1.75Φ以下の金属の棒(写真はスーパーツール社:スーパー エクストラロング六角棒レンチ HKX1.5)や3Dプリンターに金属棒が付属している場合はそれらを用いて、ノズル内のフィラメントを取り除いてから出力して下さい。(写真2、3参照)
- フィラメントガイドチューブが引っかかる場合は、チューブを外してご使用下さい。
- 真っすぐにフィラメントを送れない場合は、ヘッド機構の掃除など再度フィラメントガイド部等の取り付けなどを行った際に、エクストルーダー部のフィラメント送りだしガイド等とノズルがずれて、送り出し不良などの詰まりの原因となっている場合がございますので水平に取り付けられているかをご確認下さい。(写真4参照)
硬質フィラメントの場合よりも、軟質フィラメントにおいてはドライブギヤからヒータ間等のずれが、安定した送り出しに影響します。また、ドライブギヤ部のフィラメントを抑えるスプリング等が強すぎる場合、フィラメントをギヤに押しつけすぎてしまい、フィラメントが潰れて送り出されない場合があるので、その場合はスプリング等の押さえつけを弱くしてください。(写真5参照) - フィラメントが曲がりやすく、枠などに引っかかりうまく造形できない場合もあるので、写真6の様に、ヘッド部までのフィラメントを少したるました状態で造形下さい。
- 軟質フィラメントは硬質フィラメントに比べ、ノズルと造形ステージのギャップを少し大きめにとった方が詰まりが少なくなる場合があります。またレベル調整はより厳密にご調整下さい。



その他お取り扱いについて
※高い柔軟性を持つために、造形物を強くつぶした場合、積層造形物の構造上、応力が集中する場所から裂けてしまう可能性があります。その場合、一般的な瞬間接着剤や接着材、アロンアルフア(東亞合成社)や、スーパーX(セメダイン社)等で接着可能です。
※品質の劣化を避ける為、フィラメントはジッパー付きの袋に入れ、直射日光や高温多湿を避けて保管してください。
※造形時に3Dプリンター用HPフィラメント(スーパーフレキシブルタイプ)専用ビルドテープを使用するとより反りの抑制が可能です。
取扱いECサイト(通信販売)ご紹介
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*直接 弊社にお問合せでも販売しております。
■取り扱いECサイト
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